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てぬぐいとは
幅約33〜35cm、長さ約70〜120cmの四角い染められた木綿布を総称しています。
古くは奈良時代からある日本式のタオル兼ハンカチと言えるでしょう。注染という技法が大正時代に出来上がり、安価になったのと併せて爆発的に広まりました。江戸時代の浮世絵にも描かれていますがその頃は型染めだったと思われますので案外高価なものだったのではないでしょうか。 |
注染(手ぬぐい中形)について
注染とはじゃばらに折りたたみ生地の上に防染の糊を置き、糊を置いてない生地に染料を流し着色をする昔ながらの日本固有の技法です。この技法のため生地に裏表がないのも特長として挙げられます。現在のプリントの主流である顔料や印刷と違って生地の目をつぶさないので吸水性に優れ肌触りよく使用していただけます。
その都度染料を作って染めるため色が微妙に変化することもありますし手わざで糊を置いていくためまったく同じものは出来上がりません。それも注染のよさと考えています。
当店ではすべてこの染め方で作っております。なお、手染めのため最初のころは色落ちすることがありますので、一度手洗いしてから使用下さい。 |
生地について
手ぬぐいの生地は晒という着尺幅(幅約33〜35cm長さ役11m)の木綿の平織りの布を使用しています。
大きく分けて総理(20番手)、岡(30番手)、特岡(30番手)の三種類あります。総理は通気性のよいざっくりした肌触りの生地で、岡、特岡と順に生地のきめが細かくなり肌触り良くなります。当店では特に記載がない限り総理を使用しています。すべて綿100パーセントです。 |
洗濯について
当店では注染という手法を使って染めております。
染料によっては色落ちすることがありますので他の衣類と一緒に洗わないで下さい。つけ置きや蛍光増光剤入りの洗剤の使用も色落ちの原因となりますのでお避けください。
お色によっては色落ちが激しい場合がありますが最初数回を過ぎますと落ち着きますのでご了承ください。(2012年9月追記)
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手ぬぐいの畳み方
色々な手ぬぐいの畳み方がありますね。できるだけご紹介していきたいと思います。
普段は二つ折りを重ね使用しておりますが、ちょっと工夫すると違った表情を手ぬぐいはみせてくれます。絵柄によっては向かない畳み方もあるかと思いますが、手ぬぐいは裏表の区別がないので考えながら畳んでみてください。畳み方募集しております。
当店の畳み方
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1 横に半分に折る |
↓ |
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2 切りっぱなしのところを内側に折る
この段階で長さが決まるので
小さく畳みたい方は大きく内側に折ってください |
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3 更に横に半分折る |
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4 そして縦に三分割する |
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5 そして正面に向ける
できるだけ絵柄は中心にもってきたいですよね |
落語家(米朝一門)の畳み方
桂吉弥さんのページより
http://www.kichiya.net/blog/archives/2005/06/post_24.html
落語の中では手ぬぐいをマンダラと呼ぶらしいです。ただしこの情報は江戸前なので上方では違う呼び名があるかもしれません。
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1 縦半分に折る |
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2 三分割に折る |
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3 更に三分割に折る
このとき切れ端は内側に折り込む。 |
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4 完成
コンパクトにまとまりました。 |
三角にたたんでみよう
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1 横に半分に折る |
↓ |
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2 切りっぱなしのところを内側に折る
この段階で長さが決まるので
小さく畳みたい方は大きく内側に折ってください |
↓ |
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3 更に横に半分折る |
↓ |
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4 そして縦に三分割する |
↓ |
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5 そして正面に向ける
できるだけ絵柄は中心にもってきたいですよね |
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手ぬぐいを長く使っていただくために
出来るだけ色落ちを避け長くご愛用していただくためには、次のことを避けて下さい。
洗濯機乾燥機を使用する。石けん、洗剤を使う。つけ置き洗いをする。干しっぱなしにすることです。
手ぬぐいは特に汚れていない場合はさっと水洗いして軽く絞り干しておけば色落ちもせず数時間で乾きます。
長時間使用した場合、店主は洗剤使用して洗濯機で洗いますが乾燥機にはかけず、干します。
洗い続けると色落ちはありますが生地が柔らかくなり馴染んできて使い良くなっていきますので、自分好みに仕上げて欲しいと思っています。 |
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